8月8日-9日、SUPER GT 2020シーズン第2戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」が、静岡県の富士スピードウェイで行われました。第2戦も第1戦に続き無観客で開催されています。また、Audi Sportファクトリードライバーのクリストファー・ミース選手は今回も来日できず、第1戦と同じ川端 伸太朗選手と近藤 翼選手というコンビでレースに挑みました。富士スピードウェイは約1.5kmのホームストレートのスピードがレース結果を大きく左右します。チームは少しでも最高速を伸ばすべく対策を施して、レースに臨みました。
8月8日、公式練習後に行われた公式予選は、Q1、Q2と2つのラウンドに分けて進められるノックアウト方式でスターティンググリッドを決めます。GT300クラスは、エントリーが30台と多いため、第2戦もA、Bの2組に分かれてそれぞれ10分間のQ1を行い、各組の上位8台がQ2に進出。まずはQ1突破が大きな目標となります。Q1は川端選手が担当し、A組で1分37秒851をマーク。8番手でQ2進出を果たしました。続くQ2は近藤選手がステアリングを握り、1分38秒065で15番グリッドを獲得。さまざまな状況を考えれば、十分に手応えを感じる予選内容となりました。
翌9日、決勝レースは午後1時過ぎにスタート。気温、路面温度とも上昇し、タイヤ、そしてマシンに厳しいレースになることが予想されます。スタートドライバーは近藤選手。15番手からのジャンプアップを狙いたいところですが、前日のQ1で使用したタイヤの内圧が上がらず、思いのほかグリップしません。そこで無理をせずにペースを抑え、タイヤに熱が入るのを待ちました。近藤選手は一時20位まで順位を落とします。
そして25周目を終えたところで、チームは早めのピットインを実施。新品タイヤに交換し、22番手でコースに戻ります。するとマシンを託された川端選手は、1分38秒台から39秒台と上位とほぼ変わらぬラップタイムで周回を重ね、順位を上げていきます。35周の時点では12位までポジションを上げ、その後もミスのない走りでオーバーテイクを重ね8位でフィニッシュ。今シーズン初入賞、そして初ポイントを獲得しました。レース後半は今後の躍進に期待を抱かせるパフォーマンスを見せてくれたAudi Team HitotsuyamaのAudi R8 LMS。引き続き応援をよろしくお願いいたします。
なお、もう1台のAudi R8 LMS、X WorksチームのエヴァRT初号機 X Works R8は、28周でリタイヤしています。
開催日:8/08-09
開催サーキット:富士スピードウェイ
天候:晴
決勝開始時刻:13:03 終了時刻:14:45
出走台数 :30台
ドライバー:川端 伸太朗/近藤 翼
決勝周回数:61周
決勝ファステストラップ:1'38.215