開幕から3戦連続で完走を果たし、第2戦のFUJI GT 300km RACEでは8位入賞と、今後の躍進を期待させる走りを見せているAudi Team HitotsuyamaのAudi R8 LMS。続く第4戦「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」は、9月12、13日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されました。第4戦も無観客レースとなり、Audi R8 LMSで戦うドライバーは川端 伸太朗選手と近藤 翼選手のコンビで、これまでの3戦と変わりません。ツインリンクもてぎはAudi R8 LMSが得意とするコース。前戦でマシンが受けた接触によるダメージを修復し、万全の体制で第4戦に臨みます。
12日は、公式練習と公式予選が行われました。午前中の公式練習では、路面が濡れていた前半をレインタイヤで、後半はスリックタイヤに履き替えて走行しましたが、ドライコンディションでタイムが伸びず、ベストタイムはクラス20位と振るいません。しかしその後原因を突き止め、決勝に向けてセッティングを見直しています。
午後には、Q1、Q2と2段階で進められるノックアウト方式で予選が行われ、GT300クラスのB組でQ1に挑みました。開始時には小雨が降っていたため、練習走行でウェット路面を経験していた近藤選手がQ1を担当。スタート時はスリックタイヤを履いていましたが、2分後に他のマシンのコースアウトで赤旗中断となるなか雨脚が強くなったため、再開後はレインタイヤに履き替えてピットアウトします。近藤選手はすぐに好タイムをマークしますが、以降は路面が乾きはじめたことからレインタイヤではタイムを縮めることができません。結局、スリックタイヤを履いていた他のチームから遅れをとり、B組13位でQ2には進めず、決勝は26番グリッドからのスタートとなりました。
翌13日は曇り空。しかし雨が降る心配はなく、気温27℃のしのぎやすい気候のなかで決勝レースが行われました。Audi Team Hitotsuyamaは、近藤選手がスタートドライバーを務めます。午後1時に300kmにわたる戦いが始まると、着実にスタートを決めた近藤選手はGT300クラスのライバルを1台、また1台とオーバーテイクし、1周目に25位、2周目に24位、3周目に22位、さらに4周目には21位と順位を上げていきます。近藤選手はその後も速いペースで周回し、15周目に16位、20周目には14位までポジションアップしました。
近藤選手は23周を終えたところでピットインし、川端選手と交替します。川端選手も上位勢とほぼ変わらぬタイムで周回を重ね、39周目には入賞圏内の10位につけさらに上位を狙います。そして42周目にセーフティカーが導入され上位との差が縮まると、川端選手は先行する2台を抜き、ゴール直前には上位を走る3台が立て続けにスローダウンしたため5位でフィニッシュしました。26番グリッドからのスタートでしたが、なんとポジションを21も上げて入賞を果たしたのです。今回の結果が大きな自信につながることは確か。今後の活躍にご期待ください。なお、GT300クラスに参戦するもう1台のAudi R8 LMS、X WorksチームのエヴァRT初号機 X Works R8は、17位で完走しました。
開催日:9/12-13
開催サーキット:ツインリンクもてぎ
天候:曇
決勝開始時刻:13:03 終了時刻:15:09
出走台数 :30台
ドライバー:川端 伸太朗/近藤 翼
決勝周回数:59周
決勝ファステストラップ:1'49.979