Audi Team Hitotsuyamaが参戦するSUPER GT 第2戦「FUJI GT 500km RACE」が、5月3、4日に静岡県の富士スピードウェイにおいて開催されました。このレースは500kmのロングディスタンスとなるため、レギュラードライバーのリチャード・ライアン選手と富田竜一郎選手に、アレッシオ・ピカリエロ選手を加え3名体制で臨みます。
初日の3日は好天に恵まれ、14時30分からGT300クラスの公式予選が始まりました。Q1、Q2の2段階でスターティンググリッドを決めるノックアウト方式で行われ、富田選手がQ1のタイムアタックを担当。第2戦では、エンジンパワーを左右するエアリストリクター径が41.0mm×2と第1戦より1mm拡大する一方、BoP重量はさらに15kg増えて100kgとなり、Hitotsuyama Audi R8 LMSにとって厳しい状況であることは変わりません。それでも富田選手は、タイム計測2周目の途中で自己ベストを更新する走りを見せていましたが、その後タイヤを温めていたマシンに行く手を阻まれタイムロス。1分37秒811で21番手に終わり、Q2には進めませんでした。しかし、Hitotsuyama Audi R8 LMSが高いパフォーマンスを持つことが垣間見られたのは確か。決勝での活躍に期待がふくらみます。
翌4日も午前中は晴れわたったものの、スタート前に雨が降り出し、開幕戦同様セーフティカー先導によるスタートになりました。レインタイヤを履いたAudi R8 LMSに乗るスタートドライバーはライアン選手。2周のセーフティカーランののちに本格的な戦いが始まりましたが、雨脚がさらに強まりレース開始約25分後にセーフティカーを導入。さらにアクシデントが発生したため、レース開始約35分後、赤旗により一時中断となりました。しかし約30分後には雨が上がりレース再開。21番手に留まっていたライアン選手は、ウェットコンディションを味方につけ驚きの追い上げを見せ、23周目には10位へと躍り出ました。
そして34周が終わったところで1回目のピットストップを行います。ドライバーをピカリエロ選手に交替するとともに、Audi R8 LMSはまだ濡れた路面が多かったものの他車に先んじてドライタイヤを装着しコースに戻りました。この作戦が見事的中し、全体のベストタイムを刻むほどの速さで順位をアップ。ピカリエロ選手はGT500クラスのマシンをオーバーテイクするなど素晴らしい走りを披露し、51周が終わった時点で6位までポジションをアップしました。ところが56周目で左リヤタイヤがバースト。ピットには辿りつくことができましたが、タイムを大きくロスしてしまいました。
タイヤ交換を行いピットアウトすると、マシンをゆだねられた富田選手の追い上げが始まります。予想外に早いピットインだったため、燃料がもつかどうかぎりぎりだったものの、富田選手は省燃費走行を行いながら、上位マシンと肩を並べるラップタイムをマーク。19位まで後退したポジションを96周目には10位まで挽回し、最終盤は燃料の残量を見計らってペースアップ。8位まで順位を上げフィニッシュし、チームに今季初入賞をもたらしたのです。素晴らしい速さを見せつけたHitotsuyama Audi R8 LMS。今後も1戦1戦を大事にしてシリーズ優勝に向け戦っていきますので、応援をよろしくお願いいたします。
開催日:5/03-04
開催サーキット:富士スピードウェイ
天候:雨/曇
決勝開始時刻:14:30(セーフティカースタート) 終了時刻:18:10
出走台数 :29台
ドライバー:リチャード・ライアン/富田 竜一郎/アレッシオ・ピカリエロ
決勝周回数:104
決勝ファステストラップ:1'38.470