Audi Team Hitotsuyamaが参戦するSUPER GT 第2戦「たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE」が、5月3、4日に静岡県の富士スピードウェイにおいて開催されました。500kmというシリーズで最も長い距離を走るこのレースでは、3名までのドライバーを登録できます。Audi Team Hitotsuyamaはこれまでも3名体制で臨んだことがありましたが、今回はレギュラードライバーの川端 伸太朗選手と篠原 拓朗選手の2名で挑みました。
1日目、5月3日は午前に公式練習、続いて午後に公式予選というスケジュールでしたが、Hitotsuyama Audi R8 LMSはマシントラブルに見舞われてしまいます。公式練習がスタートしてすぐに、エンジンの不調が発覚したのです。チームはエンジンの載せ替えを決断しますが、午後の公式予選開始までに作業を終わらせることは難しく、予選はそのままの状態で走ることになりました。
ノックアウト方式の公式予選では、川端選手がQ1のA組で走行。しかし本来のパワーを発揮できないエンジンのためAudi R8 LMSのタイムは伸びず、A組15番手となりQ1を突破することはできませんでした。そして、クラス最後尾となる29番グリッドからのスタートとなってしまったのです。チームは予選を終えるとエンジンの載せ替えを進め、その日のうちに作業を完了。走行を行って状態を確認するまでは不安が残りますが、チームは気持ちを切り替え決勝に備えました。
そして翌4日の午後2時36分、富士スピードウェイを舞台に500kmの決勝が幕を開けました。このレースはロングディスタンスのため2回のピットストップが義務づけられていますが、スタートは川端選手が担当しました。チームは第1スティントを短めにし、最初のピットインではタイヤを交換しない作戦を選択。川端選手はタイヤを温存しながらも手堅い走りで徐々にポジションをアップし、20周を終え22位まで順位を上げたところでピットインしました。
交代した篠原選手は、できるだけ多くの周回を重ねるべく燃料を満タンにしてコースに戻ります。安定したペースで走り続け、各マシンがひととおり1回目のピットストップを終えた時点では19位まで順位を上げました。そして篠原選手は39周を走りピットへ。タイヤ交換と給油作業を行い、ふたたび川端選手がステアリングを握ります。川端選手は着実に周回を重ね、最終的にはスタートから12ポジションアップの17位で完走を果たしました。エンジントラブルが悔やまれますが、それを乗り越えて長丁場を走りきったことは大きな収穫。今後のAudi Team Hitotsuyamaの活躍にご期待ください。なお、GT300クラスに参戦するもう1台のAudi R8 LMS、Team LeMans Audi R8 LMSは23位で完走しました。
開催日:5/3-4
開催サーキット:富士スピードウェイ
天候:晴/ドライ
決勝開始時刻:14:36 終了時刻:17:39
出走台数 :29台
ドライバー:川端 伸太朗/篠原 拓朗
決勝周回数:103周
決勝ファステストラップ:1'37.577