Audi Team HitotsuyamaがGT300クラスに参戦するSUPER GTシリーズ。2021年の第6戦となる「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が、10月23、24日に大分県のオートポリスで開催されました。度重なる不運によって、なかなか上位進出を果たせずに後半戦を迎えましたが、テクニカルなレイアウトのオートポリスはAudi R8 LMSが比較的得意とするコース。チームも万全の準備を整え、2年ぶりにSUPER GTの戦いの舞台となったオートポリスへ臨みました。前戦でトラブルのあったエンジンをオーバーホール済みのものに載せ替え、川端 伸太朗選手と篠原 拓朗選手に託します。
公式予選が行われた23日は好天に恵まれました。しかし気温、路面温度ともに低く、午前に行われた公式練習ではマシンのセットアップが思うように進まずタイムが伸びません。そこで、Q1、Q2と2段階で進められるノックアウト方式の公式予選には、セッティングを見直して挑みました。29台がエントリーするGT300クラスは、A、Bの2組に分かれてそれぞれ10分間のQ1を行い、各組の上位8台がQ2に進出することになります。Audi Team Hitotsuyamaは川端選手がQ1のA組でアタック。1分43秒720をマークし、A組6番手でQ1を突破します。そしてQ2に挑んだ篠原選手も健闘し、決勝レースは11番グリッドからのスタートとなりました。
そして決勝レースが行われた24日。曇り空のなか、スタート直前の気温、路面温度はどちらも前日の予選に比べてさらに低くなり、このコースコンディションがタイヤにどう影響するかがレースの行方を左右しそうです。午後1時36分、レース開始。スタートを任された川端選手はきっちりとローリングスタートを決めると、オープニングラップでポジションをひとつ上げ、1周目は10番手でホームストレートに戻ってきます。その後、FCY(80km/h以下での走行が義務づけられるフルコースイエロー)の発動や2度のセーフティカー導入など、前半は荒れた展開となりましたが、川端選手は着実に走りきり、29周を終えたところでピットイン。篠原選手へとドライバー交代します。
グリップ低下が認められたリアタイヤを交換したAudi R8 LMSは、実質8位のポジションでコースに復帰。今季、初入賞を狙える位置につけますが、交換したリヤタイヤの消耗が激しく、終盤はタイムが落ちていきます。篠原選手は懸命に周回を重ねますが、49周目にはポイント圏外の11位にポジションダウン。最終的に15位でレースを終えました。惜しい結果となりましたが、復活の兆しが見え始めたAudi Team HitotsuyamaのAudi R8 LMS。次戦の活躍が期待されます。なお、GT300クラスに参戦するもう1台のAudi R8 LMS、Team LeMans Audi R8 LMSは24位で完走しました。
開催日:10/23-24
開催サーキット:オートポリス
天候:晴/ドライ
決勝開始時刻:13:36 終了時刻:15:41
出走台数 :29台
ドライバー:川端 伸太朗/篠原 拓朗
決勝周回数:61周
決勝ファステストラップ:1'44.481