2021 AUTOBACS SUPER GTシリーズもいよいよ終盤。11月6日、7日に栃木県のツインリンクもてぎにおいて第7戦「MOTEGI GT 300km RACE」が開催されました。今シーズンは度重なる不運やマシントラブルなどにより、Audi R8 LMSの優れたパフォーマンスを存分に引き出すことができず悔しい戦いが続いています。しかしツインリンクもてぎは過去に幾度となく入賞し、2016年の第3戦には優勝を果たした相性のいいサーキットです。ぜひ確かな結果を残したいと、川端 伸太朗選手と篠原 拓朗選手のふたりがレースに挑みました。
前戦のオートポリスでは前半好位置につけたものの、リアタイヤの消耗に悩まされポイント獲得圏外に後退したHitotsuyama Audi R8 LMS。そこでチームはマシンのセットアップを大幅に変更。タイヤのライフに配慮したセッティングを施し、このレースに臨みました。これにより6日の公式練習では、川端選手、篠原選手ともに乗りやすいマシンになったと好印象を口にし、コースにもマッチしている様子。またタイヤの消耗度合いも改善され、チームは予選に向けて手応えを感じていました。
そして午後に行われたノックアウト方式による公式予選では、まずQ1をB組にて川端選手が走行。6番手のタイムとなる1分46秒644をマークし、難なくQ2進出を果たしました。さらにQ2では篠原選手が川端選手のタイムをコンマ356秒縮める1分46秒288を叩き出し、今季最高位となる5番グリッドを手に入れました。
予選の結果を受けて上位進出に期待が高まる7日の決勝レース。ツインリンクもてぎは天候に恵まれ、午後1時6分、決勝レースの幕が切って落とされました。いつも通り第1スティントを任された川端選手はスタートをしっかり決め、6周目には前を走る1台がリタイヤしたことから4番手に浮上。その後は3番手のマシンに食らいついていきます。そして28周目にピットインし、リアタイヤのみを交換するとドライバーチェンジ。後半戦を篠原選手に託しました。短時間で作業を終えコースに戻ったHitotsuyama Audi R8 LMSは、ライバルの前へ出ることができ3位へ。その後、2位争いをしていたマシンがピットストップした際に2位へポジションを上げ、さらに34周目には、ドライバー交代が終わっていないマシンを考慮した上で実質トップを走るマシンもかわし、篠原選手が先頭に立ったのです。
そして38周目。GT300クラスのマシン全車がドライバー交替を終わらせたところでも、Hitotsuyama Audi R8 LMSはトップの座をキープ。大きなプレッシャーがかかるなか、篠原選手は順調に周回を重ねファイナルラップまで走りきり、チームに今季初優勝をもたらしました。篠原選手にとっては、これが嬉しいSUPER GTでの初勝利。また川端選手は昨年の鈴鹿戦に続く2勝目となりました。たくさんの応援をいただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました。残り1戦をしっかりと戦い抜き、2021シーズンを締めくくりたいと思います。なお、GT300クラスに参戦するもう1台のAudi R8 LMS、Team LeMans Audi R8 LMSは20位で完走しました。
開催日:11/6-7
開催サーキット:ツインリンクもてぎ
天候:晴/ドライ
決勝開始時刻:13:06 終了時刻:14:57
出走台数 :28台
ドライバー:川端 伸太朗/篠原 拓朗
決勝周回数:59周
決勝ファステストラップ:1'48.607