SUPER GT 2021シーズン前半戦は、完走は果たすもののポイントを獲得するまでには至らないレースが続いたHitotsuyama Audi R8 LMS。そんななか8月21、22日に、三重県の鈴鹿サーキットで開催された第3戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」に出場しました。このレースは5月の終わりに予定されていましたが、新型コロナ感染防止のために延期となり、今シーズン4回目の大会として行われました。
昨年10月に行われた第6戦鈴鹿では予選6番手でスタートし、見事4年ぶりのクラス優勝を勝ち取っています。屈指のテクニカルサーキットとして知られる鈴鹿は、Audi R8 LMSが得意とするコースのひとつ。確かな結果を残すべく、川端 伸太朗選手と篠原 拓朗選手にマシンをゆだねレースに臨みました。
1日目の21日は、午前に公式練習、午後に公式予選が行われました。小雨が降るやや不安定な天候となったものの、予定通りスケジュールが進みます。午前9時に始まった公式練習では、タイミングよくアタックすることができずベストタイムは18番手でしたが、マシンやタイヤのフィーリングは良好。続くノックアウト方式の公式予選における、Q1突破への期待が高まります。そして川端選手がGT300クラスのB組で公式予選 Q1に挑むと、1分58秒787を叩き出し、B組7番手でQ2進出を果たしました。さらにQ2では篠原選手が1分59秒176をマークし、チームは今シーズン最上位となる8番グリッドを獲得することができました。
翌22日も曇り空でしたが、気温は上昇。決勝直前の午後2時頃には気温31℃、路面温度43℃と、マシンにもドライバーにも厳しい状況です。そして午後2時48分に300kmの決勝レースがスタート。まずは川端選手がステアリングを握ります。オープニングラップでひとつ順位を落としたものの、以降は9番手を維持。虎視眈々と上位進出を狙っていましたが、5周目にGT500クラスのマシンのクラッシュに伴いFCY(80km/h以下での走行が義務づけられるフルコースイエロー)が発動され、リスタートは12周目となりました。
ところがこのとき、川端選手がエンジンのパワーダウンに気づきます。コーナーで粘ってもストレートでスピードが伸びない状況となったことで、他車よりも3秒以上遅いペースが続き、徐々に後退していきます。それでも川端選手はマシンを操り、30周を終えたところでピットインし篠原選手へバトンタッチします。全車がピットストップを終えた時点で21位まで順位を落としていましたが、篠原選手が懸命に走りきり21位で完走。予選が期待通りの結果だっただけに、悔やまれる決勝レースとなりました。
なかなか浮上のきっかけが掴めないチームですが、次戦はAudi R8 LMSと相性のいいスポーツランドSUGOが舞台です。これからも応援をよろしくお願いいたします。なお、GT300クラスに参戦するもう1台のAudi R8 LMS、Team LeMans Audi R8 LMSは12位で完走しました。
開催日:8/21-22
開催サーキット:鈴鹿サーキット
天候:曇/ドライ
決勝開始時刻:14:48 終了時刻:16:38
出走台数 :28台
ドライバー:川端 伸太朗/篠原 拓朗
決勝周回数:49周
決勝ファステストラップ:2'01.217